NATROM氏との全メールのやりとり

NATROM氏とのメールのやりとりの掲載許可が下りたため、全メールを掲載させていただきます。

尚、呼び方に個人情報が含まれていたため、『○○様』などと適宜改変させていただきます、申し訳ございません。

※追記 7月20日 14:02分
引用を忠実にするために念のために全やりとりを載せましたが、長いという意見がありました。
申し訳ございません。
こちらのやり取りはとても長く、全てみるのは労力をかけさせてしまうと思います、もしよろしければ要点をまとめたこちらの記事だけでも、ご一読いただけると幸いです。
また、例え意見として対立してしまうようなことになってしまっても、根にあるのは善意であると信じています。
【メール1/22】私

突然の匿名でのメール大変失礼いたします。
もしこちらのメールアドレスで質問などを受け付けていないようでしたら申し訳ございません、お忘れください。

NATROM様のブログやツイートを拝見しました。
PATMが実在するケースも考えていてくださり、とても心が軽くなりました、本当にありがとうございます。

しかし、医師が臭いに気づくはず、医師の誰かがとっくに気づいているというところがとても気になってしまいます。
もしNATROM様のもとにNATROM様が臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきたらNATROM様はどうされるのかを知りたいです。

PATMが実在する可能性を考えていただけるのは本当にありがたいです。
反面、自己臭症や怪しい疾患と言われてしまうのはとても落ち込みます。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【メール2/22】私

以前メールを送らせていただいた者です。
一週間ほどたっても返信がなかったので、もう一度メールを送らせていただきます。
NATROM様のブログを見る限り、こちらのメールアドレスでも受け答えをされているように感じました。

なぜ以前のメールに返信がないのか、私なりに考えてみました。

1つ目は迷惑メールに入っていること。
2つ目はこういった質問に対しての受け答えをメールでは行っていないこと。

もちろん他にも理由はあるかもしれませんが、一番考えられる理由は迷惑メールに入っていることだと思います。
NATROM様のTwitterを見るに、一般の方とも話しているように見えたので、もしこちらのメールや以前のメールに返信がなければTwitterにて、メールをお読みになっているか、メールからの受け答えは可能か、をお聞かせ願いたいと考えています。

要点がずれてしまう事を危惧し、PATMに関してはあえてこの質問だけをさせていただきます。

繰り返しになりますが、私が現在お聞きしたいことは、
『もしNATROM様のもとにNATROM様が臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきたらNATROM様はどうされるのかを知りたいです。』
という質問です。

私は中学の頃から数年に渡り現在までPATMの症状に苦しめられてきました。
だからこそ、どうしてもお聞きしたいです。

もしこちらの質問に、私の主観ですが私が納得するような回答をいただけるのでしたら、それは私のPATMの症状を改善するための大きな手掛かりになる可能性もあると思っています。
質問への回答が難しかったとしても、NATROM様にPATM患者ないしPATMの症状がある方を追い詰めたいという意思がないのであれば必要以上に問い詰めません。
また、匿名かつどこにも公開しない、非公開で意見を聞けるとしたらPATMの治療について聞きたいこともあります。
そんな上手い話があるか、と言われてしまうかもしれませんが、私の命にかかわることだと私自身では考えているので、よろしければ聞かせていただきたいです。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【3/22】NATROM氏

〇〇さま。メールありがとうございました。

大量のメールが届きますので、知り合い以外からのメールは見落とすことがよくあります。申し訳ありません。

「臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきた」としたらどうするか、というご質問の件についてですが、社会生活を送る上で困難なほどの臭いがあれば、その時点で何らかの身体的な疾患を疑います。典型的には腋臭症(いわゆる「わきが」)ですが、他にも皮膚の化膿性の感染症で臭いが生じることがあります。口臭なら歯周病副鼻腔炎、内科的には糖尿病や非代償性肝硬変で独特の口臭が生じることがあります。まれなところではトリメチルアミン尿症といった代謝性疾患など。臭いの性質から鑑別疾患を絞り込んで、必要なら検査を行い、他科に紹介したり、自分で治療したりすることになるでしょう。私以外の医師もほぼ同様の対応を取ります。

ただ、これらの身体的な疾患の方の多くは、「PATMの症状」を訴えません。他人に「咳、くしゃみ、鼻水といったアレルギー症状」は起こしません。においですので、近づいて嗅げば誰でもわかりますが、咳やくしゃみはしません。また、患者本人が困っているのではなく、家族の指摘で受診することも多いです。一方、PATMでは、親しい人からは「別に臭わない」などと言われても本人が気にし続けることが異なります。

NATROM(名取宏)

 

【4/22】私

返信してくださり誠にありがとうございます。
また、こちらこそこのような形で返信を要求してしまい申し訳ございません。
 
NATROM様の返信を見ると、もしNATROM様のもとにNATROM様が臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきたら、社会生活を送るうえで困難なほどの臭いであった場合、何らかの身体的な疾患、

典型的には、腋臭症、皮膚の化膿性の感染症
口臭なら歯周病副鼻腔炎、糖尿病、非代償性肝硬変、
まれなところでトリメチルアミン尿症、代謝性疾患
 
等が生じていると疑い、検査や他科に紹介したり自分で治療していただいたりするということでしょうか。
 
一つ私の言い方が悪かったところを謝罪します、申し訳ございません。
臭いで気づくほどの強いPATMの症状とは、体臭ももちろん含まれていますが、アレルギー症状を起こさせるという条件も含んでいただくようお願いできないでしょうか。
 
度々の質問で大変失礼いたします。
「もしNATROM様のもとにNATROM様が臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方(PATMの症状は体臭の他にアレルギー反応も含み、NATROM様もアレルギー反応を起こしてしまう症状の方だとしていただきますようお願いいたします)が来て、PATMの症状を訴えてきたら」
という条件の場合、NATROM様はどうされるのかお聞きしたいです。
 
何卒よろしくお願いいたします。

 

【5/22】NATROM氏

○○さま。


臭いを生じさせるだけではなく、周囲の人にアレルギー症状を起こすような患者さまが受診されたとしたら、これは腋臭症などの既存の疾患とは考えにくいため、私なら何らかの形(症例報告など)で専門家の間での情報共有を試みるでしょう。おそらく、私以外の医師も、似たような行動をとると思います。


NATROM(名取宏)。

 

【6/22】私

返信してくださり誠にありがとうございます。
専門家とはどういった方でしょうか、どこにいらっしゃるかを教えていただけないでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【7/22】NATROM氏

○○さま。

ここでいう専門家とは「医学雑誌を定期的に購読し、また必要があれば投稿する人たち」のことです。臨床医の多くはその意味でも専門家です。開業医も勤務医もそうです。

NATROM(名取宏)。

 

【8/22】私

返信してくださり誠にありがとうございます。
専門家について、承知いたしました。

もしその専門家と情報共有した場合、どうなるのでしょうか。
PATMを改善するための方法に繋がれるのでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【9/22】私(2時44分に送ってしまったため)

このような時間帯に送ってしまい申し訳ございません。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【10/22】NATROM氏

もし、「腋臭症などの既存の疾患とは考えにくい。臭いを生じさせるだけではなく周囲の人にアレルギー症状を起こすような患者」の存在が症例報告されたとしましょう。するとその症例報告を読んだ専門家が、そのような患者の存在を意識します(これが情報共有)。すると、同様の患者さんが受診したときに、「症例報告されたあの疾患ではないか」と気づきやすくなり、その専門家も症例報告します。本当にそうした病気が存在するなら、世界中からそうした病気の症例の情報が集まります。

すると、どのような年齢、性別の人に多いのか、併存疾患はどのようなものか、どのような経過をたどるのかが少しずつわかってきます。症例報告をまとめた報告(ケースシリーズ)も発表されます。診断基準が提案され、長期の観察研究も行われ、どの治療法がよさそうかもわかってきます。次には治療法についての臨床試験が行われるでしょう。新しい疾患が発見され、認知され、治療法が確立するまでには、おおむねこのような経過をたどります。たとえば、新型コロナウイルス感染症についても、最初は症例報告からはじまり、いまでは臨床試験もたくさん行われています。

NATROM(名取宏)。

 

【11/22】私

回答してくださり誠にありがとうございます。
何度もメールを送ってしまい申し訳ございません。
 
症例報告から、その症状を意識して情報が集まるという感じなのですね、承知いたしました。
 
もし大丈夫でしたら、もう少し受け答えをお願いできないでしょうか。
 
NATROM様は記事の「PATMの奇妙な点」という項目にて、「PATMが実在しているなら、医師の誰かがとっくに気づいて、論文として発表しているはずだと私には思われる。」
という文章をお書きになられていると思います。
 
精神疾患と思われてしまう考え方かもしれませんが、正直、医師がPATMのような症状を確認したところでPATMとして症状を確実に処理するだろうと思える理由が私には分かりません。
 
NATROM様はメールにて、患者がPATMの症状を訴えてきたら、
典型的には、腋臭症、皮膚の化膿性の感染症
口臭なら歯周病副鼻腔炎、糖尿病、非代償性肝硬変、
まれなところでトリメチルアミン尿症、代謝性疾患
等が生じていると疑い、検査や他科に紹介したり自分で治療していただいたりすると自身でおっしゃっていました(アレルギー反応があった場合を私が聞く前の回答です)。
 
そこでお聞きしたいことがあります。

NATROM様は最初にお聞きしたときこのような病気を例に挙げていました。
なぜ、他の医師がこれらの診断を跳ねのけてPATMだと気づいて行動を起こしているはずだと思えるのでしょうか。
その考えに医学的意義はあるのでしょうか。
NATROM様のこういった主張に医学的意義が必要かというと、そうでもないと思いますし、必要ではないのかもしれません。
しかし、NATROM様は皮膚ガス検査に対して医学的意義を引き合いに出しているように見えたので、聞かせていただきたいです。
PATMで有名な統合医療は高すぎることに加えて効果もあるか不明なので行っていませんが、私にとって皮膚ガス検査は客観的に判断できる貴重な材料だと思っています。
それを私が記事を見たときの主観ですが、皮膚ガス検査について否定的な見方をされるのはかなり厳しいです。
 
また、医師の鼻による診断は正確なのでしょうか。
 
それから、例え患者がPATMを訴え、医師にアレルギー反応があったとしても医師がPATMを認めるメリットがあるのでしょうか。
既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽なのではないでしょうか。
 
それに、「PATMの奇妙な点」という項目への質問であり、私の主観ですが、体臭ならまだしもアレルギー反応を起こす体臭というデリケートな問題に直接、家族や友人であっても、「あなたは体臭とアレルギー反応があります」とはっきり言える自信が私にはありません。
言ったところでどうすれば良いのか、どこの病院を勧めればよいのかも分かりません。
そう言える人がいるという確信があるのでしょうか。
 
馬鹿馬鹿しいと思われてしまうかもしれません。
しかし、今後もしもPATMが解明された場合、このように解明以前はPATMと診断するのが難しかったというような結果が出てきてもおかしくはないと私は思ってしまいます。
 
何卒よろしくお願いいたします。

 

【12/22】NATROM氏

○○さま。


>NATROM様はメールにて、患者がPATMの症状を訴えてきたら、
>典型的には、腋臭症、皮膚の化膿性の感染症
>口臭なら歯周病副鼻腔炎、糖尿病、非代償性肝硬変、
>まれなところでトリメチルアミン尿症、代謝性疾患
>等が生じていると疑い、検査や他科に紹介したり自分で治療していただいたりする
>と自身でおっしゃっていました(アレルギー反応があった場合を私が聞く前の回答です)。

引用を正確にしてください。「患者がPATMの症状を訴えてきたら」ではなく、『「臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきた」としたらどうするか、というご質問の件についてですが、社会生活を送る上で困難なほどの臭いがあれば』です。社会生活を送る上で困難なほどの臭いがあれば、その時点で何らかの身体的な疾患を疑うのは当然ではありませんか。そして、その臭いをなんとかすれば「PATMの症状」も改善すると期待するのも当然です。「体臭がない、あるいは、あったとしても相当に近づかないと臭わないほど弱い臭いなのに、周囲の人が強く反応してしまうと認知して苦しむ」というのがPATMの症状の本質です。強い臭いがあれば、それはPATMではなく、身体的な疾患です。


>PATMで有名な統合医療は高すぎることに加えて効果もあるか不明なので行っていませんが、私にとって皮膚ガス検査は客観的に判断できる貴重な材料だと思っています。
>それを私が記事を見たときの主観ですが、皮膚ガス検査について否定的な見方をされるのはかなり厳しいです。

なぜ皮膚ガス検査が貴重なのですか。「臭いで気づくほどの強いPATMの症状」があれば、皮膚ガス検査なんてするまでもなく、客観的に明らかです。臭いがわからないとしても、盲検下で他人にアレルギー反応を起こすかどうかを検証するほうが、皮膚ガス検査より有用です。


>また、医師の鼻による診断は正確なのでしょうか。

臭覚には個人差がありますが、医師が無臭症でもない限り、鼻を近づけても臭わない程度の体臭ならば「社会生活を送る上で困難なほどの臭い」はないと容易に判断できます。アレルギー症状が出るかどうかもわかるでしょう。


>それから、例え患者がPATMを訴え、医師にアレルギー反応があったとしても医師がPATMを認めるメリットがあるのでしょうか。
>既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽なのではないでしょうか。

これは明確に誤りです。医師は患者の苦しみをなんとかしたいと考えるものですし、新しい病気を発見して名を残したいと考えている医学者もいくらでもいます。もちろん、「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」と考える医師もなかにはいます。しかし、医師の全員が「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」と考えるわけがないでしょう。「自分はPATMといった病気ではない」可能性よりも「医師全員が既存の病気に当てはめたり気のせいで済ませている」可能性のほうがありそうだとお考えだとしたら、それこそが病気の症状の一つです。自臭症の人はあちこちの医師にかかり、その全員から「体臭は強くない」と説明されても納得しません。「合理的な説明で納得しない」「体臭があるという考えに固執してありえないような仮定を持ち出す(「医師は全員、臭いに鈍感だ」など)」というのが自臭症の症状です。


>それに、「PATMの奇妙な点」という項目への質問であり、私の主観ですが、体臭ならまだしもアレルギー反応を起こす体臭というデリケートな問題に直接、家族や友人であっても、「あなたは体臭とアレルギー反応があります」とはっきり言える自信が私にはありません。

自臭症の患者さんもまったく同じことを言います。家族や友達や医師が、「臭いません」とどんなに説明したところで、『「臭う」などとはっきり言ってくれるはずがない』などと受け入れません。そういう病気です。あなたの友人あるいは家族が、まったく体臭がしないのに、「俺は臭うだろう。みな、内心では俺のことを臭いを思っている。面と向かって言わないだけで」などと言いはじめて説得を受け入れなかったとしましょう。どうします?

さらに言えば、身体的な強い体臭の起こる病気では、患者本人ではなく周囲の人が気付いて病院に連れてくることがあります。本人は自分の臭いに慣れて気づかないか、気づいていても苦痛ではないのです。一方で、PATMではそういう事例の報告はありません(両親が患者を【精神科に】受診させ改善したという症例報告はあります)。周りは気にしていないのに、本人が「周りが気にしている」と気にしているのが、PATMです。

PATMが実在するならば、苦しんでいる本人を見かねて、家族や親しい友人が、「確かにこの人が近くにいたらアレルギー症状が出るんです」と医師に伝えてくれるのではないですか。それが本当の優しさでしょう。そういう家族や友人がいない患者さんもいるでしょうけれども、患者さんの全員、誰一人としてそういう家族や友人を持たないなんてことがありえましょうか。PATM患者の家族・友人の全員が、「体臭とアレルギー反応があるとは直接は言わない」ぐらいの中途半端な優しさはあるけれども、「アレルギー反応が確かにあると医師に一緒に訴えてくれる」ほどの優しさがない、なんてことがありえるでしょうか。

そもそも、○○さまは、どのような症状があり、家族や医師からはどのように説明されているのですか。その説明が十分に合理的であることを理性では理解しているけれども、感情的に受け入れられないから、こうしてメールをしているのではないですか。

NATROM(名取宏)。

 

【13/22】私

回答してくださり誠にありがとうございます。
引用について間違いがあり申し訳ございません。

また、現在の状況は説明したくありません、申し訳ございません。
他にも何か無礼がありましたら大変失礼いたしました、重ねて申し訳ございません。

それぞれ返信を考えましたが、この後、私も含めて強い口調で言い合いになってしまうことがとても怖いです。
もし何か無礼がありましたら教えていただけないでしょうか。
また、この後もやりとりを続けても大丈夫でしょうか。

 

【14/22】私

何度も申し訳ございません。
先程送ったメールを訂正させてください。

「また、この後もやりとりを続けても大丈夫でしょうか。」

こちらの文章を

「この後もやりとりをお願いできないでしょうか」

という文章でお願いいたします。
ニュアンスが良くないように感じたので訂正させていただきました。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【15/22】私

お世話になっております。
一週間ほど経過しましたが、返信がなかったので再度メールを送らせていただきます。
もし以前のメールの返信を考えてくださっている途中でしたら、誠に申し訳ございません。

なぜ返信していただけないのか考えてみましたが、迷惑メールに入っている可能性が一番高いように感じました。

他にも、私に返信する暇がない、などの可能性も考えました。
また、私にも医師の方に、このように受け答えをしていただいていることに感謝と共に後ろめたさも感じております。
しかし、Twitter上では私以外の一般の方とも長く話をしているように感じました。

もし私限定で返信できない理由がありましたら、どうか教えていただけないでしょうか。

こちらのメールに返信をいただけませんでしたら、Twitterにてお聞かせ願いたいと考えています。

また、先日いただいたメールの一部を返信させていただきます。

>そもそも、○○さまは、どのような症状があり、家族や医師からはどのように説明されているのですか。その説明が十分に合理的であることを理性では理解しているけれども、感情的に受け入れられないから、こうしてメールをしているのではないです>か。

これは明確に誤りです。
確かに現在PATMが未解明であるという事情は感情的に受け入れるのは難しいですが、それはメールを送った理由ではありません。
私は自称PATMとしてNATROM様の記事に違和感を感じ、その違和感を確かめるためにこうしてメールをさせていただいており、違和感を確かめたいというのがメールをさせていただいている主な理由です。
そして現在、その違和感の正体を自分なりにで、不備がある可能性は高いかもしれませんが、こうして受け答えしていただいたことにより殆ど掴めてきました。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【16/22】NATROM氏

○○さま。

これ以上やりとりを続けても、あまり進展というか、有意義な議論にならないように思いますが、いかがでしょうか。

名取宏。

 

【17/22】私

回答してくださり誠にありがとうございます。
進展や有意義な議論について、NATROM様にとってこれからそういったことが望めないように感じていましたら、申し訳ございません。
しかし、先日送らせていただいたメールの通り、受け答えをしていただいたことにより私なりに違和感を掴めており、不備がなかった場合ですが、それを確かめるための質問も考えることができました。
私にとってはこれからが進展を望めて、有意義な議論(私の会話が議論と呼べるのか分かりませんが、合わせるためこの言葉を使わせていただきます)ができると考えており、以前にしていただいた受け答えはこのためのものだと考えています。

その質問をするために、一旦この7つ程の私がお願いした質問の多くは主観の違いという方向でお願いしたいです。
しかし、私の返答に関して、もし気になる点がございましたら教えていただけると幸いです。


・引用を正確にしてください。「患者がPATMの症状を訴えてきたら」ではなく、『「臭いで気づくほどの強いPATMの症状のある方が来て、PATMの症状を訴えてきた」としたらどうするか、というご質問の件についてですが、社会生活を送る上で困難なほどの臭いがあれば』です。社会生活を送る上で困難なほどの臭いがあれば、その時点で何らかの身体的な疾患を疑うのは当然ではありませんか。そして、その臭いをなんとかすれば「PATMの症状」も改善すると期待するのも当然です。「体臭がない、あるいは、あったとしても相当に近づかないと臭わないほど弱い臭いなのに、周囲の人が強く反応してしまうと認知して苦しむ」というのがPATMの症状の本質です。強い臭いがあれば、それはPATMではなく、身体的な疾患です。

◦引用について、PATMのアレルギー反応ではなく体臭にフォーカスした回答であることを考慮し忘れていました、申し訳ございません。


・なぜ皮膚ガス検査が貴重なのですか。

◦人の鼻以外で検査できている事に加えて、PATM以外の人の結果を対照値として出しているからです(間違っていたら申し訳ございません)。


・医師は患者の苦しみをなんとかしたいと考えるものですし、新しい病気を発見して名を残したいと考えている医学者もいくらでもいます。もちろん、「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」と考える医師もなかにはいます。

◦新しい病気を発見して名を残したいと考えている医学者がいるということは分かりますが、PATMに対してもそうだとは私には思えません。


・医師の全員が「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」と考えるわけがないでしょう。

◦医師の全員が「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」と考えているとは私は思いませんし、医師が全員そう考えているとは私は言っていません。
もちろんNATROM様の意見と同じく、「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」という考え方の医師もいると思いますが、それらの考えが全てではなく、診断が難しい等の理由も考えられると思います。


・「自分はPATMといった病気ではない」可能性よりも「医師全員が既存の病気に当てはめたり気のせいで済ませている」可能性のほうがありそうだとお考えだとしたら、それこそが病気の症状の一つです。自臭症の人はあちこちの医師にかかり、その全員から「体臭は強くない」と説明されても納得しません。「合理的な説明で納得しない」「体臭があるという考えに固執してありえないような仮定を持ち出す(「医師は全員、臭いに鈍感だ」など)」というのが自臭症の症状です。

◦現時点では自臭症の症状に当てはまるのかもしれませんが、PATMの研究が進んでいる可能性のある将来でも確実に同じだとは私には思えません。


・自臭症の患者さんもまったく同じことを言います。家族や友達や医師が、「臭いません」とどんなに説明したところで、『「臭う」などとはっきり言ってくれるはずがない』などと受け入れません。そういう病気です。あなたの友人あるいは家族が、まったく体臭がしないのに、「俺は臭うだろう。みな、内心では俺のことを臭いを思っている。面と向かって言わないだけで」などと言いはじめて説得を受け入れなかったとしましょう。どうします?

◦全く体臭が無いのであれば自分には臭いは分からないと言います。


・PATMが実在するならば、苦しんでいる本人を見かねて、家族や親しい友人が、「確かにこの人が近くにいたらアレルギー症状が出るんです」と医師に伝えてくれるのではないですか。それが本当の優しさでしょう。そういう家族や友人がいない患者さんもいるでしょうけれども、患者さんの全員、誰一人としてそういう家族や友人を持たないなんてことがありえましょうか。PATM患者の家族・友人の全員が、「体臭とアレルギー反応があるとは直接は言わない」ぐらいの中途半端な優しさはあるけれども、「アレルギー反応が確かにあると医師に一緒に訴えてくれる」ほどの優しさがない、なんてことがありえるでしょうか。

◦私の主観ですが、デリケートな問題であることも相まって私はあり得ると考えます。


もし前回、引用を正確に行わなかったことのように、今回も不備がありましたら教えていただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

 

【18/22】NATROM氏

細かい説明は省きますが、あの皮膚ガス検査の論文は論文の体をなしておりません。被験者1名、対照者1名ではほぼ何も言えません。自称PATMさんが「新しい病気を発見して名を残したいと考えている医学者がいるということは分かりますが、PATMに対してもそうだ」とは思えないことは事実でしょうが、なぜそう思えないのかがわかりません。興味深い疾患です。実在するならとっくに誰かが報告しているに決まっています。自称PATMさんに論理的な説得が通じないのは、なんらかの疾患のせいである可能性が高いと私は考えています。

「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」という医師だけではないことは同意いただけたようですが、そうではない医師が例外なく全員、診断が難しい等の理由で症例報告すらしないんですか。そんなわけないでしょう。こういった論理的な説得が通じないのにも、それなりの理由があると考えています。

「現時点では自臭症の症状に当てはまるのかもしれませんが、PATMの研究が進んでいる可能性のある将来でも確実に同じだ」とは自称PATMさんが思えないのも事実でしょうが、ニセ医学に騙されている人はたいていそう言います。「現時点で〇〇療法にエビデンスがないかもしれないが、研究が進んだ将来でも同じだとは思えない」などと、特定のニセ医学に固執します。加えて、自称PATMさんのケースは、やはり疾患がそうさせている可能性が高いと考えます。

ここでメールのやり取りをするのは、お互いに時間の無駄であるばかりではなく、自称PATMさんにとって有害ですらあるかもしれません。診察をしたわけではないので診断はできませんが、自称PATMさんに必要なのは精神科医による診療であろうと思います。もちろん、精神科領域の疾患ではない可能性もありますので、もしそう診断されたら、診療情報提供書を書いてもらって、アレルギー科なりなんなりの身体科の医師に診てもらえばいいでしょう。そうしないのはなぜですか?それとも、精神科医にはすでに十分に見ていただいたのでしょうか。その先生にはアレルギー症状は出ましたか?出たなら、症例報告を書いてもらうようお願いしてはどうですか。

名取宏。

 

【19/22】私

返信してくださり誠にありがとうございます。
以前に続き、返答なので多少強い口調に感じてしまうかもしれませんが、ご容赦いただけると幸いです。

・細かい説明は省きますが、あの皮膚ガス検査の論文は論文の体をなしておりません。被験者1名、対照者1名ではほぼ何も言えません。

◦論文ではないのですが、私がお願いした時期の皮膚ガステストの対照値については「におい等についての自覚や指摘経験のない一般的な生活を送る20~50代の男女性35名の平均値に基づくデータ」を示していると書いてありました(誤字などがございましたら申し訳ございません)。
もちろん35名だから言えることがあるかと言われると分かりませんし大差ないのかもしれませんが、論文とは多少なりとも事情が違うように感じたので書かせていただきます。


・自称PATMさんが「新しい病気を発見して名を残したいと考えている医学者がいるということは分かりますが、PATMに対してもそうだ」とは思えないことは事実でしょうが、なぜそう思えないのかがわかりません。興味深い疾患です。実在するならとっくに誰かが報告しているに決まっています。自称PATMさんに論理的な説得が通じないのは、なんらかの疾患のせいである可能性が高いと私は考えています。

◦主観の違いだと考えます。


・「既存の病気に当てはめるか気のせいで済ましてしまった方が楽」という医師だけではないことは同意いただけたようですが、そうではない医師が例外なく全員、診断が難しい等の理由で症例報告すらしないんですか。そんなわけないでしょう。こういった論理的な説得が通じないのにも、それなりの理由があると考えています。

◦主観の違いだと考えます。


・「現時点では自臭症の症状に当てはまるのかもしれませんが、PATMの研究が進んでいる可能性のある将来でも確実に同じだ」とは自称PATMさんが思えないのも事実でしょうが、ニセ医学に騙されている人はたいていそう言います。「現時点で〇〇療法にエビデンスがないかもしれないが、研究が進んだ将来でも同じだとは思えない」などと、特定のニセ医学に固執します。加えて、自称PATMさんのケースは、やはり疾患がそうさせている可能性が高いと考えます。

◦主観の違いだと考えます。


・ここでメールのやり取りをするのは、お互いに時間の無駄であるばかりではなく、自称PATMさんにとって有害ですらあるかもしれません。診察をしたわけではないので診断はできませんが、自称PATMさんに必要なのは精神科医による診療であろうと思います。

◦主観の違いだと考えます。


・もちろん、精神科領域の疾患ではない可能性もありますので、もしそう診断されたら、診療情報提供書を書いてもらって、アレルギー科なりなんなりの身体科の医師に診てもらえばいいでしょう。
そうしないのはなぜですか?それとも、精神科医にはすでに十分に見ていただいたのでしょうか。その先生にはアレルギー症状は出ましたか?出たなら、症例報告を書いてもらうようお願いしてはどうですか。

◦これについては先日、現在の状況は説明したくないとメールで送らせていただきました。
私はNATROM様の記事について聞きたいことがあるからメールをお願いしており、私の現在の状況を説明するためにメールをお願いしているのではありません。


先日、ある質問をするために、これらの質問を主観の違いという方向でお願いしたいと言わせていただきました。
これらの質問を主観の違いということで納め、ある質問をお願いしてもよろしいでしょうか。
今回も不備がありましたら教えていただけると幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

 

【20/22】NATROM氏

○○さま。

やはりこれ以上やり取りしても、なんら有意義ではありません。どのような説明をしても「主観の違い」とされてしまいます。穴の開いたバケツに水を汲んでいるような気持になります。これ以上の労力を費やすのはごめん被ります。

「におい等についての自覚や指摘経験のない一般的な生活を送る20~50代の男女性35名の平均値に基づくデータ」については、論文が出たら教えてください。第三者の検証がなされていないデータでもまた、ほぼ何も言えません。

名取宏。

 

【21/22】私

返信してくださり誠にありがとうございます。
承知いたしました、前回のメールへの違った視点からの返信なども色々考えましたが、一旦やり取りを終えさせていただこうと考えています。

そこで、このやり取りの最後に私がお願いしたいことがあります。
今後PATMの症状を訴える方やPATMに対してこれまで以上に配慮していただきたいです。
NATROM様は記事内でPATMに対して完全に否定しているようには見えませんでした。
もしかしてですが、私との会話の中で少しでも引っかかった部分があるかもしれないと思っています。
お願いしてもよろしいでしょうか。

今までは私のような考え方の意見を聞くことは無かったかもしれませんが、これからは私の意見を聞いたことになります。
もしこれから、またPATMへの発言に対して私が違和感を感じることがありましたら、再度メールや、公の場ではこういった議論は控えたいですが、リプライやコメントをさせていただくかもしれません。

私は頭を下げています。
どうか、これまで以上の配慮をお願いできないでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします

長い時間を費やしてしまい大変申し訳ございません、匿名にも関わらずメールでの長いやり取りをしてくださり誠にありがとうございました。

 

【22/22】私

こんばんは、ご無沙汰しております。

最後のやり取りから3年以上たったようですね。

 

以前自称PATMという名前でメールを送ったものです。

 

『「におい等についての自覚や指摘経験のない一般的な生活を送る20~50代の男女性35名の平均値に基づくデータ」については、論文が出たら教えてください。』

 

とNATROM様が仰られていたので、該当するか分かりませんが、こちらのリンクを送らせていただきます。

 

https://nazology.net/archives/134580

 

また、以前の全やり取り、また、『穴の開いたバケツに水を汲んでいるような気持になります』といったような、お言葉をいただき、強く心を揺さぶられたのを覚えております。

 

どうか、尽未来際、以前のやり取りを忘れないでいただけると、この上なく幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。